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「や、柳沢・・・。どーしたんだよ、おまえ」
クラスメートに言われて、凛はへっ?と首を傾げた。
「ツラ、なんかやつれてるぞ。髪もボサボサだし・・・。いつものおまえらしくないっていうか」
「・・・ああ。そうね。そーかも・・・」
自分の人生が、昨夜崩壊した。崩壊したのだ。朝が来ることが鬱陶しいぐらいだったのに、身なりなど構っていられようか。
指摘通り、凛の髪はボサボサで、目の下には激しいクマが鎮座していた。
「はあ」
凛は盛大な溜め息をついた。と、教壇から、担任に名前を呼ばれて、凛はのろのろと手を挙げた。
「このプリント。帰りに黒藤の家へ届けてくれ」
担任の遠藤の言葉に、凛はカッと目を見開いた。
「い、イヤですっ!」
「なに言ってるんだ。隣だろうが。頼む」
「イヤです、イヤです、イヤです」
ブンブンと凛は首を振った。
「なに駄々こねとる。ついでに様子ちゃんと見てきてくれよ」
プリントが、何時の間にか凛の前に置かれていた。どうやら前から回ってきたようだった。
「お、横暴です、先生。イヤだって言ってるのに」
凛はすぐさま抗議の声をあげた。しかし、遠藤はさっさと教室を出て行ってしまった。
「なんで俺が・・・。なんで俺が・・・。黒藤のバカの家なんかに行かなきゃいけないんだっ。
今は只でさえアイツのツラなんざ拝みたくもないのにっ」
わーっ、と凛は机に伏せては喚いた。
「や、柳沢・・・。単にポストに入れておけばいーじゃん」
クラスメートの助言に、凛はピクッと顔をあげた。
「あ、そうか」
「そうだよ。なにもわざわざ様子なんか見なくても。って言っても、克巳。今日無断欠席らしいからなあ。アイツ一人暮らしだし、死んでいるかもしれねーけどな」
「・・・無断欠席?」
「ま。ヤツの場合常習犯ではあるけどな〜」
カカカカとクラスメートは笑う。凛はギュッと唇を噛み締めた。無断欠席。なにかあったのだろうか。
昨夜、黒藤を君津パパの店に置き去りにして自分は帰ってきてしまった。いや、元々は別行動ではあったのだが・・・。
なにげに不安が過ぎっていく。
「ば、バカ。俺のバカ。なに心配なんかしてんだよ。あんなヤツ、あんなヤツ。例え死んでいようともっ!!」
・・・死んでいては、困るかも・・・。
ゴクッと凛は唾を飲み込んだ。まあ、いい。生徒会を終えて、尾谷にでも一緒について来てもらって・・・と考えていたら、タイミングよく尾谷が凛の教室にやってきた。
「柳沢先輩〜。今日、生徒会中止ッス。薫先輩が休んでるんで〜」
「え?君津も休みなのか?」
尾谷はうなづいた。
「というと、克巳先輩も休みってことか。まーた二人でなんか悪さでもしたのかな。ま、たまにはいっすね。ってことで、今日は自由行動なんで」
「あ、お、尾谷。俺、黒藤の家にプリント届けるんだ。一緒につきあってくれよ」
凛はガシッと、尾谷腕を掴んだ。
「遠慮しときまーす。俺、彼女とデートっすから。克巳先輩によろしくです。んじゃ」
そそくさと尾谷は教室を後にして行ってしまった。チッと凛は舌打ちし、プリントを掴んでカバンに押し込むと、尾谷を追うように教室を飛び出した。
裏庭の大木の下に立ち・・・。
「五条先輩!もう放課後ですよ。起きてください。いたら、返事してください。黒藤の家へ行くんです。お願いですから、つきあってください」
凛は、木の上に向かって必死に叫んだが、返答がない。
「またサボりか?しょーもねー先輩だっ!」
ったく、どいつもこいつも使えねーと思いながら、凛は諦めて踵を返した。
ハラリ、と木の上から一枚の葉っぱが落ちてきたことを、背を向けた凛には知る由もなかった。


スーッと凛は息を吸っては、吐いた。深呼吸だ。
黒藤の住まう一軒家。その中々立派な門構えを睨みつつ、凛はさっきから深呼吸を繰り返していた。
何度かやって気持ちが落ち着いたことを確かめると、人差し指をプルプルさせながら、インターフォンを押し込んでいた。しばらく待ってみるが、反応がない。
「?」
おかしいな・・・と思いながら、何回か押してみる。反応ナシだ。
ギッ、と凛は門を押した。恐々と、石畳を歩き、凛は黒藤家の玄関に辿り着いた。もう一度、インターフォンを押したが、やはり反応はない。
「まさか。本当に死んでるんじゃっ!」
ギョッ、としながら、凛は慌ててドアをダメ元で引っ張った。
「黒藤、黒藤〜!!」
バンバン。ドアを叩く。
「居るなら返事しろ。黒藤っ」
ドカッ、とドアを蹴飛ばしたら、スカッとドアは内側に開いた。
「あへっ」
バランスを崩し、凛はドタッと黒藤の玄関に倒れこんだ。
「な、な、な。なんたる無用心っ。鍵もかけんと、なにしてる、あのバカは」
ムクッ、と起き上がり、カバンを抱えて、凛はドカドカと勝手に黒藤家へと上がり込んだ。
勝手に、二階が黒藤の部屋だとあたりをつけて、凛は二階への階段を駆け上がった。
三つ並ぶドアの、とりあえず一番奥の部屋を、グイッと開けた。
「うっ・・・」
ドアを開けた瞬間。部屋の中の空気に混じった異臭。これは・・・。
「酒くさいっ!」
ブハッと凛は咽せた。ムァ〜ンと部屋に立ち込める空気には、明らかに酒気が混じっていた。ハッとベッドを見ると、はたして黒藤は居た。
ベッドに横たわっている。凛は、おそるおそる近寄った。覗きこむと、黒藤は目を閉じていた。眠っている?!
「・・・」
しかし。あんまり穏やかにこの酒臭い部屋で眠っている黒藤を見て、凛は急に不安に襲われた。
「まさか。目を閉じたまま、死んでいるんじゃ・・・」←大抵は目を閉じている筈だ。
ゾッとする予感が凛を襲い、凛は思わず手を振り上げた。
「わああああ。黒藤。目を。目を覚ませ〜っ。目を開けろ」
ビシッ、バシッ、バキッ!それは、それは、悲惨な音が、静かな部屋に響いた。


「俺になんの恨みがあるんだ」
黒藤は、氷が入ったビニール袋を頬に当てて、うめいた。
「恨みはいっぱいあるが・・・。今回は申し訳なかった」
凛は、しゅんとしながら、グルグルとスプーンでお粥をかき混ぜていた。塩粥だ。塩が絡むように、と回しているのだ。
「罰として、はい、あーんって食わせて」
黒藤は、パカッと口を開けた。
「いてて」
「あ、アホ。ムリなことすんじゃねー」
僅かに顔を赤くしながら、凛はお粥の入った茶碗を黒藤に差し出した。
「食え」
「サンキュ」
ニコッ、と黒藤は微笑んで、凛から茶碗を受け取る。
「悪いけど。キッチンからついでに水とドリンク剤持ってきて。あと、そこ出て左にバスルームがあるから、お湯出しておいて」
「なんで、俺がっ!俺はてめえの召使じゃねーぞっ」
ムカッ、と凛は言い返す。黒藤は、ヘッと笑うと、途端に顔を顰めた。
「うっ。イテテ。なんでだろう?ほっぺが痛い。ズキズキする・・・」
黒藤は、頬を押さえた。
「・・・わかったよっ」
チッ、と舌打ちして、凛は立ち上がった。黒藤は、そんな凛の後姿を見ては、ベーッと舌を出した。
凛は、素直にキッチンへ行き、水とドリンク剤を片手にし、駆け上がってきた二階で、バスタブに湯を張る。
「ほらよっ」
「おー。サンキュー。ったく、あの、化け物親子め。この俺に二日酔いを経験させるとは!」
文句を言いつつ、水とドリンク剤をカパカパと交互に飲み、黒藤はベッドから立ち上がった。
「高校生が二日酔いなんて経験すんじゃねー」
と、凛はぶちぶちと呟いた。
「さてと。風呂入ろ。凛、お粥美味かった」
「ああ」
「悪いけど、後始末よろしくな。あとさ。布団とか干しておいてくれねーか?」
「今何時だと思ってる!」
「いいんだよ。空気通したいんだ」
「だからさっきから言ってるけど、なんで俺がそんなこと」
「あれ?おかしいな。ほっぺが」
また黒藤が頬に手を当てた。
「やかましい。ったく、ネチネチと。もうわかった。とっとと風呂入って、その景気わりーツラ修正してこい」
「了解、了解。でも、自分だって、今日は景気悪いツラしてるぜ」
そんなふうに言いながら、黒藤はフンフンと鼻歌を歌いながら、バスルームに消えていく。
「ちっきしょー。たった数発殴ったぐらいで頬を腫らすとは、軟弱なほっぺだ!」
ムチャを言いながら、凛はキッチンへ降り、皿を洗っては部屋に戻ってきて、言われた通りにパタパタとベッドを整えた。
「シーツとか洗いてえな」
几帳面な凛は、そう思った。よいしょ、と布団を抱えて、バルコニーに出る。もうすっかり日も落ちたが、夜風が気持ち良かった。
布団を干しながら、凛はホウッと溜め息をついた。すぐ目の前には、自分の部屋がある。
そうだ。黒藤は、いつもここから、俺の部屋をストーカーのように眺めていたのだ。
そして、あの日も。うっかり必勝のハチマキをしめたまま、ここにこうして立っていた黒藤の前に・・・。思い出して、凛は布団の上に突っ伏した。
「思いっきり、恥ずかしい・・・」
あの日からだった。黒藤の苛めがネチネチ始まったのは。そして、俺は。Mの気なんぞがあるらしき俺は、いつしかそんな黒藤に・・・。
「つーか。ありえねーだろ、そんなのぉっ!」
バタバタと凛はその場で暴れた。
「ねえよ、ねえよ。やっぱり、違う。絶対にちがーう!」
うおーっ、と手摺に干した布団に頭突きをかましながら、凛は暴れた。
「なにが違うの?」
耳元に囁かれて、暴れていた凛は硬直した。背中に黒藤の体温を感じて、凛は竦みあがった。
「い、何時の間に出てきた?」
凛は、振り返らずに訊いた。冷や汗が伝う。
「少し前。おまえが、つーか。ありえねーだろ、そんなのぉっ!と叫んだあたりから」
「・・・」
「なにがありえねーの?なあ、必勝」
更に黒藤は凛の耳元に囁いた。こそばゆくて、凛の体がピクッと揺れた。
「必勝は止めろ!」
「やだね。好きなんだろ、おまえ。こーゆーふーに言われるの」
「好きな筈ねえだろ」
「苛められるのが好きな癖に。苛める俺が好きな癖に」
「な、なんだとおっ」
凛の声がひっくり返った。
「な、な、な。なにを根拠に、そのような根も葉もないことを。誰が、誰を好きだと?」
「おまえが俺を好きだってこと。なんだ。俺達両思いだったってことじゃん」
「だから、そんなこと、なんで」
「みきさんから聞いたよ。あのな。俺のこの醜態。実はさ。一人で祝杯あけてたからさ。くたばったって、どうせおまえが見舞いに来てくれるって知っていたからさ」
ニヤニヤと黒藤は笑う。
「なんだと?」
「遠潤は、俺の下僕だしな」
「てめえっ」
凛は、バッと黒藤を振り返った。すぐ目の前には黒藤の顔があった。濡れた髪もそのままに、相変わらず不敵な笑みを浮かべている。
「俺は、いつもここからおまえを見ていた。ストーカーだと言われようが、なんと言われようが全然構うこっちゃなかったな」
「こっちの迷惑も考えずにな」
「凛。ここに越してきてくれて、ありがとな」
「なんだと?」
「おまえを好きになれたよ。楽しかった。いや、これからもっと楽しくなる。俺は、おまえを手に入れたから」
「手に入れただと?てめえ、自惚れ」
振り上げた凛の腕を掴んで、黒藤は、凛を覗きこんだ。間近で目が合って、凛はドキッとした。
み、みき兄が変なことを言うから・・・。あんなこと言うから。そうじゃないのに。事実じゃないのに!
なんでだよ。見つめられたら、ドキドキしちまうじゃねえか。こんなこと、今まで何度もあったのに。
どうしてだよ・・・っ。そう思いながら、凛はカーッと顔が赤くなっていくのを感じて慌てた。
「優しい俺はキライか?」
「な、なに?」
「優しい俺はキライか?意地悪な俺が好き?でも、俺。今は、おまえに優しくしたいんだ」
グイッと、腰を引き寄せられて、凛はギョッとした。
「ちょっと待てっ」
「待つ筈ねえだろ」
うわああ〜。どこが優しいんだっ!思いっきり、無理やりじゃねえか。こっちの制止も聞かずにコイツは〜!
凛の唇に黒藤の唇が軽く触れた。軽く・・・。軽く触れて、離れていく。凛はホッとしながら、黒藤をチラリと見上げた。
「好きだよ、凛」
「!」
まじまじと見つめられながら言われて、凛は目を見開いた。か、顔熱い。なんだよ、ちきしょう。
血液が顔に集中して、毛穴から血が吹き出そう・・・とありえないことを想像して凛は慌てた。
「ベッドには新しい布団を用意してある。両思いになったところで、そっこー重なろうぜ」
「なっ?」
「愛してるぜ、必勝!」
両頬を、黒藤の掌がガッと包み込み、そのまま顔を引っ張られ、凛は再び黒藤の唇を受けていた。
逃げようと凛の体がズリズリと後退した。だが、凛の背は布団にぶち当たって抵抗は終わってしまう。
「っ」
巧みに唇を舐め回され、挙句に舌まで深々と入れられ、凛はパニックだった。途中、空気を求めて唇が離れたが、黒藤は執拗に三度覆い被さってきた。
心の中で大きな悲鳴をあげていた凛だったが、とうとう観念した。ちきしょう、と思う。悔しい、と思う。それでも致し方ない。
だって、なんだか気持ちよくなってきちまったんだもん。
黒藤の唇は熱いし、触れてくる体は熱いし、それに風呂上りのせいかイイ匂いがする。
こんなふうに無理やりキスされて。こっちのパニックなんかお構いなしの強引な男だけど。
やっぱり、俺って、好きなのかも。
「うー」
やっと唇が離れて、クタッと凛は黒藤の腕に倒れこんだ。黒藤は、そんな凛を抱きしめながら、ハーッと息をはいた。
「ふー、やれやれ。やっとぶっちぎりのキス出来たぜ。満足、満足。よしよし、このままヘロヘロしてな。数時間後には、もっと。いっそ立てねーぐらいに可愛がってやるからよ」
「よいわきゃねーだろっ!お、俺は、今日の宿題を家に帰ってやらねば・・・」
へろへろと目を回しながら、凛は黒藤の腕の中でボソボソと呟いた。
「宿題は帰ってから、ゆっくりやれ。今は、二人でしか出来ないことに勤しもう」
「いやだ、いやだ。さっきまでくたばっていた癖に、いきなり元気になるな!」
うがー、と凛は暴れた。もうこれ以上、黒藤のせいでおかしくなるのはイヤだった。今日はここまで。俺、限界・・・と凛は思った。
「元気になりますぜ。凛ちゃんとHする為ならば、もうモリモリ元気」
「ならんでいい。離せよ、オオバカヤロー。わーん。兄さん、助けてぇえええ」
抱き抱えられそうになって、凛は咄嗟に叫んだ。
「あは。呼んだ?」
ガラッと窓が開く音。
「え?」
黒藤と凛は、同時に振り返った。凛の部屋の窓からは、みきが顔を覗かせていた。
「な、な。なんで、みきさんがっ」
「当たり前でしょう。見なさいよ、この僕の顔を」
みきは、顔中のあちこちに貼られたバンドエイドを指差した。
「昨日。りんにMっ気指摘したら、これだよ。パニック起こした凛に引っかかれてサ。僕だけこんな目に遭って、自分だけ幸せになろうったって、そうはいかないよ、克巳クン。
こんなこともあろうかと、ここで張っていたんだ」
ふっふっ、とみきは不気味に微笑んだ。
「そりゃねーだろ、みきさん」
「凛、こっちにおいで」
「はいっ」
凛は、黒藤の腕を振り払い、ボンッ、と布団を踏んづけ、手摺を乗り越えて、自分の部屋に戻った。
「きったねーぞ、みきさん」
黒藤が、やはり手摺を乗り越えようとした行動を、みきが腕を伸ばして制した。
「ストップ。ま、とりあえずは、克巳くん、凛。両思いおめでとう★」
「両思いなんかじゃ」
反論しようとした凛だったが、
「いい加減認めなよ。キス、気持ち良かったでしょ。好きな相手とするキスは気持ちいいの。薫ちゃんとしたキス思い出してみなよ」
「・・・そ、それは・・・」
凛は顔を赤くしながら、チラッと黒藤を見た。それを受けた黒藤も、なぜか顔を僅かに赤くした。
「二人は両思いだよ。でも、凛。おまえは、薫ちゃんとつきあったまま。おまえ、そんな状態のまま克巳くんとイイ関係になってしまっていいの?不誠実じゃないか」
みきの言葉は、確実に凛の胸を射抜いた。向こう岸の黒藤は、「あーあ」とがっくしと頭を垂れた。
「そ、そうだ。俺、君津とつきあったまま・・・」
サーッと凛の顔が青くなった。
「きちんとするまでは、あおずけだよ、克巳クン」
「みきさんがしきるなよ」
「僕を利用するなんざ、100年早いね」
フンッ、とみきは鼻を鳴らすと、凛の頭を撫でた。
「さてと。凛ちゃん。メシ食いに行こうか。僕はこんな顔だから、店にも出れずに暇だから」
さっさとみきは部屋へ入っていった。凛はうなづき、みきの後をついていこうとしたが、ハタと立ち止まる。
「・・・きっ。君津のこと。ちゃんとケジメつけっから。なっ、なっ、納得してもらうから。おまえとは、それからだ!」
振り返って、凛は、ビシッと人差し指を黒藤に向かって、突きつけた。黒藤は、キョトンとしていたが、ゆっくりと笑った。
「期待してんぞ、凛。頑張ってくれよ。そうだな。おまえには必勝と言う言葉を贈りたいと思う」
「嫌味な男だ。キライだ、てめーなんかっ!」
パシーンッ、と凛は窓を閉めて部屋へと入っていってしまった。
黒藤は、手摺にもたれたまま、ニヤニヤと笑いながら、しばらく凛の部屋を見つめていた。

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