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「綾瀬さん。綾瀬さん」
春樹は、綾瀬を力任せに抱き締めた。
「春樹、おもっ。てめえ、どけよ」
「ダメ。止まらない。綾瀬さん、柔らかいしいい匂いがする」
「ばっかやろー。男の固い体抱き締めて、柔らかい筈ねえだろうが」
ジタバタと綾瀬はもがいた。
「なに考えてんだ、てめえ。子守りばっかしすぎてたまってるんならば、女紹介してやるから、よせ〜」
「やだ。女なんかいい。綾瀬さんがいい」
「ばっ。んぐっ」
抵抗する綾瀬をものともせずに、春樹は綾瀬にキスの雨を降らせた。
その時だった。ガラッとドアが開いた。
「綾ちゃん。いるー!?」
「あきら!」
「な、なにやってんだ・・・!?」
「見ての通り、ガキに襲われているんだ。こいつを俺から離せ」
「あ、はい」
なにごとが起きたかわからない春樹だったが、いきなりヒョイッと体を持ち上げられてしまい綾瀬から引き剥がされた。
「なにしやがるッ」
「てめえこそ。サカッてんじゃねえよ。ガキが」
「降ろせ、俺を降ろせッ」
今度は春樹がジタバタする番だった。
綾瀬は、ぜーぜーと肩をあえがせ、起きあがった。
「も、いい。あきら、もういい。降ろしてやれ。あー、ビックリした」
胸を擦りながら、綾瀬はホーッと溜め息をついた。
「綾ちゃん、大丈夫!?」
「ま、まあな」
綾瀬に、あきらと呼ばれた男は、綾瀬の無事を確認すると、ポイッと春樹をそこらに放り投げた。
「いてっ」
バンッと、春樹は障子にぶつかった。
「ち、ちくしょう」
春樹は、あきらを見上げた。
身長180cmを軽く越えた、もしかしたら2mはあるかもしれない金髪の大男だった。
だが、外人ではない。染めてるだけのようだ。しかし、顔は恐ろしく整っている。
ホストだ・・・。
春樹はすぐさまそう思った。綾瀬さんのお仲間だ・・・。
「春樹。ったく、てめえはよ〜」
綾瀬は、真っ赤になりながら唇を拭っている。
「近日中に女ちゃんと紹介してやるからなっ」
「いらねっつってんだろ」
「うるせー。いらなくてもちゃんと女とつきあえ。でないと、俺はおまえのところで安心して飯食えない」
「だったら食いにこなきゃいいだろっ」
「るっせえな。俺が食いに来るっつったら来るの。いいか。言うこと聞けよ。行くぞ、あきら」
「ああ」
あきらは、春樹を見下ろすと、フンッと鼻で笑った。
「・・・・」
春樹は、キッと男を睨みつけた。
くそ〜!むちゃくちゃいいところでーーーッ!邪魔しやがって、なんなんだ、コイツは。
「ところでよくここがわかったな」
「綾ちゃん、コンビニの近くの酒屋でよく飯食っては、サボッてるって俺に言ってるじゃん。店には来てないし、家にもいなかったから、ついでにここに寄ってみた。
したら、何度呼んでも応答ねえけど人の気配はするし、うまいことに鍵かかってなかったから」
「助かったぜ」
そう言いながら二人は店を出て行く。
「ちょっと待てよ、おいっ」
春樹は、慌てて二人の後を追いかけた。
店の前には、ど派手なカウンタックが停まっていた。
春樹に気づき、綾瀬は手を振った。
「バイ、春樹」
「綾瀬さんっ。そいつとどこへ行くんだよ」
「大人の時間だよ」
そう言って、綾瀬はニコリと微笑んでは、助手席に乗り込んだ。
「大人の時間って。あ、綾瀬さんーっ」
無情にも、ブォオオンと夜中にいい音をたてて、車は走り去った。
「くそっ。こんな下町にそぐわねえ車転がしてんじゃねえよっ」
春樹は、ダンッと地面を蹴飛ばした。
「なにもんなんだよ、アイツ・・・」
長身、金髪、スーツ、めちゃ整ったツラ。あきらって名前。
「あきら?」
なんかどっかで聞いた名前のような気がするが・・・。
よく思い出せない春樹だった。
邪魔さえ入らなければ、もっと先まで行けたかもしれない。
綾瀬さん、結構酔っていたしな〜。ちくしょう〜!
ブルブルと拳を握り締めて、春樹は唇を噛み締めた。
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一方の綾瀬は、車の中で煙草に火を点けながら、
「そーいえば、おまえ、何しに来たの?」
「あ、そうそう。俺、綾ちゃんに悩み聞いてもらいたくって」
「ふーん。なら、俺の家か。車回せ」
「うん。ところで、綾ちゃん。顔真っ赤だぜ。酔ってンの?」
「あ、いや。そうじゃねえけどさ」
なんだか説明するのも恥かしくて、綾瀬は言い澱む。
「ふーん。ところで、最近店サボリすぎ。小金井さんが怒ってたぞ」
深くは追求せずに、ハンドルをさばきながら、あきらが言った。
「それね。あきら、俺、ホスト止めようかなって思ってるんだ」
「いきなり、なんだよ」
「だって。俺、あきら好きだから・・・」
「まーだそんなこと言ってんのかよ。綾ちゃん、ホストのくせに惚れっぽすぎだぜ」
「っせえな!俺はあきらと結婚したいと思ってるんだ」
綾瀬は力強く、言った。
「ねえねえ。あのさ。俺も、あきら。あきら健一。なんか紛らわしいんだよな」
「おまえは、同じあきらでも男で、弟だろ。結婚なんて出来ねえだろうが。仕方ねえだろ。俺は、あきらのことは、あきらって昔から呼んでいたんだ」
「同級生だもんな。今更、姉ちゃんのこと、響子とは呼べないってか?」
「言えるかよ。あきら・中村っていう男同志みてーなつきあいしてきたんだからよ」
「プロポーズしようとしている女の名前もちゃんと呼べないなんて、売れっ子ホストの名が泣くよ」
「本命にゃ、中々仕事っ気出せねえんだよ」
照れたように綾瀬はプイッと窓の外に視線を投げた。
「俺はいいよ。綾ちゃん好きだし。姉ちゃんと結婚してくれれば、嬉しいぜ。けどなあ。うちの姉ちゃん、いいのは顔ぐらいなもんで、女としての機能はどーかな?って思うぜ。
部屋汚いし、飯作れねえし」
「飯・・・は、作れる方がいいな」
綾瀬は、フムと考え込む。
「さっきのヤツな。なんか最近、たまってるらしくていきなり俺に襲い掛かってきたんだが、春樹っつて、すげえ飯が上手いのよ。俺、アイツの飯すごく好き。アイツが女だったら、
嫁さんにしたい」
「へー。けど。飯上手いヤツがいいならば、尚更姉ちゃんはよした方がいいぜ」
「んにゃ。俺はあきらと結婚する。だから、明日、指輪買いに行くの。つきあえ」
「あーあ。勿体無い。ホスト辞めちゃうのか〜。でも、ま。綾ちゃんがいなくなれば、俺がbPはれるし、それも悪くないな」
「うんうん。だから、協力しろよ」
「ラジャります。頑張れよ、綾ちゃん」
「ああ」
コンッと綾瀬は窓ガラスを拳で叩いては、照れくさそうに笑った。
半年前、綾瀬の働くホストクラブに、あきら健一が雇われた。
そこへ、健一の姉・あきら響子が弟の職場見学という名目で遊びにきたのだった。
綾瀬と、あきら響子は同じ中学・高校の同級生だった。
偶然の再会だった。
懐かしさも手伝って、響子は何度か店にやってきた。
そうこうして、響子と接しているうちに、綾瀬は響子に惚れてしまったのだ。
響子の方も満更ではないらしく、綾瀬の誘いに乗ってきて、何度かホテルに行くまでの仲になった。
だが、以前として呼び合うのは「中村」「あきら」という互いの名字。
体の関係はあっても、過去のせいか中々精神的にまで色っぽくならない。
惚れっぽい綾瀬は、つきあい出して半年で、もう響子へのプロポーズを考えていたのだった。
ホストは嫌いではないが、自分に向いている職業とは思ってなかったので、貯めた金を使い、結婚と同時に新しい生活を・・・と考えていた綾瀬だった。



春樹は、夕飯の支度をしていた。
今日は綾瀬は来るだろうか・・・。そんなことを考えながら。
まさか、マジに女連れてきたら、どうしよう・・・。
「春樹兄ちゃん、お鍋ふいてるよ」
勇樹が、つんつんと春樹の腰をつついた。
「おあっ」
慌てて春樹はガスのスイッチを捻った。
「サンキューな、勇樹」
ヤバイ、ヤバイ。なんかどうもボーッとしてしまう。
あれ以来綾瀬さんは、家には来ない。もう一週間だ。
無理矢理キスとか、10回ぐらいしちまったし、気味悪がってもう綾瀬が来なくなってしまうことを考えたら、呑気に料理なんかしてる場合じゃなくって、謝りに行こうか・・・とか。
そんなことをグルグル考えていた春樹だった。
今日も夕飯には、綾瀬は現れなかった。
「そうだよな・・・」
当たり前だ・・・・と思いながら、春樹は夕飯の支度を片付けて、店の戸締りをした。
今日はもう寝ちまおう・・・と思った時だった。
電話が鳴った。
「よお。春樹」
綾瀬さんだった。
「ああああ、綾瀬さんッツ」
春樹は受話器に縋りついた。
「ひ、久し振りじゃん」
「ん。ごめんなー。おまえに女紹介するって言っておいてさ」
「んなのいいから、食べに来いよ!待ってるんだから」
「へ。可愛いこと言ってくれんじゃん。おまえのメシはすっげえ魅力的だがな・・。えと」
「だがな。えと?」
「忙しいんだわ」
「仕事か?」
「ううん。俺さー。結婚することになったんだよね」
明るい声で、綾瀬が言った。
「その準備で忙しいっつーの?仕事じゃねえよ。アハハハ〜」
「・・・」
鬼だ、コイツ・・。
そんな残酷な事実を、底抜けに明るい声で言いやがって。
春樹はポロッと受話器を落した。
「もしもし。おい、春樹!春樹〜」
綾瀬の声がもれている受話器を、春樹は思いっきり踏み潰した。
ガンッ!
「どしたのー。春樹兄ちゃん」
テレビを見ていた弟や妹達がこちらをジッと見ていた。
「お、おまえ達」
「ん?」
「兄ちゃん、散歩行ってくる。あとは頼む」
ダッと春樹は台所を飛び出した。
カラン・カランと下駄の足音を響かせて、春樹は近くの川べりの土手に走ってきていた。
「そんな・・・。綾瀬さんが結婚?ってことは、引越しちまうのかよ。いや、それより結婚。女のものになる・・・」
その幸せな女はどこのどいつだ!憎いっ。憎んで余りある!
「ちくしょう、ちくしょう」
春樹は叫んで、ドサッと座り込んだ。
ポッカリと浮かんだ黄色い月が、川面に映し出されていた。
辺り一面の緑色の草たちはそよそよと夜風に小さく揺れていた。
「綾瀬さん。綾瀬さん・・・」
綾瀬の名を呟いていたら、春樹の目から涙がこみ上げてきていた。
結婚しちゃうなんて・・・。結婚しちまうなんてっ。
今更、この想いをどうすればいいんだ・・・。
ポタポタと、立てた膝のジーンズに、涙が吸い込まれていく。
好きだったのに。本気で好きだったのに。
こんなの、ありかよ〜!!!
唇を噛み締め、春樹はジッと月の浮かんだ川面を睨みつけた。
諦め・・・きれねえ。

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春樹が三日三晩泣きまくったからと言って、それで事態が後退することはない。
春樹の思惑なんてまるで無視して、あっと言う間に綾瀬は結婚式の日を迎えていた。
なんだか洒落た招待状が、春樹の家のポストに届く頃には、すっかり涙も枯れ果てていた。
綾瀬の結婚式は、近くの小さな教会で行われる。
春樹は、昨晩色々な意味での葛藤を乗り越え、正装をし、教会に向かった。
今は、ただ。「おめでとう」という一言を無事綾瀬に言えるどうかが1番自分で不安だった。
教会の周りには、式の参列者達が既に何人も来ていた。
春樹はそれらの人々を避けて、とりあえず控え室にいるであろう綾瀬のところへ行った。
タイミングよく、綾瀬は友人知人達に囲まれることなく、一人で控え室に座っていた。
控え室に踏み入るなり、春樹の心臓は跳ねあがった。
教会のステンドグラス仕様の窓から零れる陽の光の中、綾瀬はそこに居た。
白のタキシード。こんな格好は、ホストである綾瀬さんにとっては、珍しくもないのかもしれないけれど、流石に恐ろしく似合っていた。
茶色の柔らかそうな髪、切れ長の綺麗な目。通った鼻筋。
ホストになれ!と生まれつき決められていたかのような、美しい顔。
春樹は、祝いの言葉も忘れ、ただただボーッとそんな綾瀬に見惚れていた。
「よっ。春樹。来てくれてサンキュ。ああ、洋次も連れて来たのか。洋次。ほっぺぷにぷに〜」
綾瀬は、洋次の頬を指チョンッと突ついては、ガハハハと笑った。
綾瀬の笑い声にハッと春樹は我に返った。
「でかい口開けて笑うな。せっかく決まってるのに!」
「おまえこそ。せっかくスーツ来てるのはいいが、背中に洋次を背負ってちゃな」
「預かってくれる人がいなかったんだよ。どんな格好で来てもいいって言ったのは、綾瀬さんじゃん」
「まーな。どうせ俺らのダチもとんでもねー格好でくるヤツらが多いしさ」
「ほ、本当にね」
春樹はさっき教会前で擦れ違った人々を思い浮かべていた。
職業柄か、綾瀬の交流関係のせいか知らないが、とにかく教会の前ですれ違った式の参列者達といったら、ただごとではない。
ピンクのスーツや黄色のスーツやオレンジのスーツ。どこぞで買ってくるんや!と思うようなスーツ姿の男達や頬に傷のある怪しげな黒スーツの男達。
女は女で、胸元のほとんど見えているような露出度の高い高価そうな服を着て、ハイヒールなんざ10cmはありそうなものを履きこなしている見るからにケバそうな姉ちゃん達。
「女独身多いから、気に入ったのいたら教えろ。紹介しちゃる」
綾瀬はウキウキと言った。
「結構っす」
あんな恐ろしそうな女達は、俺の範疇ではない、と春樹はブンブンと首を振った。
「ところで。花嫁さん見せてくださいよ。もったいぶっちゃって」
この言葉も、昨日何度となく練習した。花嫁さんを紹介してくださいって。
綾瀬のハートをゲットした憎い女のツラを間近で拝んでおきたい春樹だった。
ところが、綾瀬は首を振った。
「アイツ。まだ来てねえんだよな。昔から時間にはだらしない女だったけど」
綾瀬は時計を覗きこみ呑気に言った。
「はあ?だ、だって。あと30分で式始まるじゃないですか。花嫁の支度とかってすっごく時間かかるって聞いてたけど」
「なあ。どうすんだろ。今アイツの弟走らせているから心配ねえって」
アプアプと洋次が綾瀬に手を伸ばしては、機嫌よく笑っている。
「結婚してもあのマンションに住むから、時には食事恵んでくれよな」
「奥さんに作ってもらえよ。まったく」
この後に及んでのうのうと罪な台詞を吐く男だっと、春樹は綾瀬の首を締めたくなる衝動にかられた。
「はは」
綾瀬は笑っては、小さな洋次の手に自分の指を絡ませて遊んでいる。
「子供、好きなんだよね。綾瀬さん。すぐ作るの?」
「人の家の家族計画が気になるのか?」
「作る過程が気になっているだけ」
ヒュウと綾瀬は口笛を吹いた。
「大胆なこと言うね」
「だって。もう最後だから言うけど、俺綾瀬さんが好きだったんだもん。マジに好きだったの。気になるよ、そりゃ」
いいよな。最後だもん。マジ告白・・・。春樹は大真面目に言った。
「そーか。そんなに俺が好きで、あれはマジだったのか。んじゃ、1回ぐらい寝てやっても良かったかな」
「え?」
「冗談だよ」
クスッと綾瀬は笑った。
洒落になってねえんだよ、このヤロー・・・と春樹はガッカリと項垂れた。


式は始まる寸前だ。だが花嫁は来ない。参列者達がざわめき始める。
花婿はもうスタンバってる。
春樹は不安になりつつ、綾瀬を眺めた。
綾瀬は神父と、なんだか談笑している。リラックスしたもんだった。
そのうち、洋次がぐずりはじめたので、春樹は席を立ち、教会の外で洋次をあやしていた。
その時だった。
金髪の男がドタドタとこっちに走ってくる。前に人の家に無断で入ってきたアイツだ、と春樹はすぐに思った。
向こうも春樹に気づいたらしく、「綾ちゃんの式場、ここ?」金髪が聞く。
真っ青な顔をしている。春樹はうなづいた。
金髪の男はバターン!と式場のドアを開けた。
「綾ちゃん!」
神父と並んで祭壇に立っていた綾瀬は振り返った。
「姉貴、逃げた!」
男は叫んだ。
その瞬間、教会中のざわめきが止まり、恐ろしいぐらいの静けさが場内にたちこめた。
春樹はバッと男を押しのけ、場内を見た。
綾瀬は、ボーッと突っ立っていた。
午後の陽の光が、ステンドグラスを潜りぬけて降り注ぐその場で、綾瀬はやはり綺麗だった。
だが、整えられた髪の毛をクシャッと両手で崩し、綾瀬は神父に背を向けて歩き出す。
静けさの中、ヴァージンロードを一人で歩く、綾瀬の靴の音だけが響いていた。
まるでドラマのようだった。
参列者達は、呆然と歩き去る綾瀬を目で追っていた。
「綾ちゃん、ごめん。俺、ホントになんて言ったらいいか・・・」
金髪の男が、側に立った綾瀬に向かって、頭を下げた。
綾瀬はそれを見て無言だったが、ニッコリ笑った。
「・・・綾瀬さん」
春樹は綾瀬を見た。
綾瀬は、春樹の声に振り返った。笑顔が転じて・・・。
綾瀬はポタポタと涙を落として、泣いた。
「春樹・・・」
「あ、綾瀬さん」
「緊張しすぎて、腹減った。メシ食わせろ」
泣きながら綾瀬は、そう言ったのだった。

続く

綾瀬のモデルは、名前はTRの青から貰い、ルックスは某エロパソゲーのボル漫・瀬●くん。
ゲーム中彼は攻めですが、私の中では受けなのです(笑)非常に受け男なんです♪

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